ロシア料理レシピ
レシピをいくつかご紹介します。ぜひ味わってみてください。より深くお知りになりたければ、ロシア料理教室でお待ちしています。приятного аппетита!(召し上がれ!)
ボルシチ
ボルシチ Борщ
材料(4人分)
- 玉ねぎ лук(中) 1個
- 人参 морковь(中) 1本
- キャベツ капуста 1/4個
- じゃがいも(中) картошка 2個
- ビーツ(できれば生) свёкла 1個
- トマト помидор 1個
- にんにく чеснок 2かけ
- ハーブ(パセリ петрушка、ディル укроп、パクチー кинза)
- 牛肉ブロック говязина(シチュー用)300-500グラム
- トマトペースト томатная паста(ケチャップで代用可)大さじ1(ケチャップなら大さじ2)
- ひまわり油 подсонечное масло(サラダ油で代用可) 大さじ3
- ローリエ лавровый лист 2-3枚
- 塩 соль、さとう сахар、こしょう перец
- サワークリーム сметана 100グラム
- ヨーグルト йогурт 100グラム
つくりかた
- 牛肉を水洗いし、800ccの水と一緒に鍋に入れ、弱火にかける。塩小さじ2とローリエを入れる(ロシアで作る場合は、ローリエは苦みが出やすいため、最後に入れます)。あくが出たらすくう。決して煮立たせないよう、静かに1時間以上煮る
- フライパンに油を温め、薄切りにした玉葱をゆっくり炒める。そこに皮をむいた人参をおろし金でおろしながら一緒に炒める(おろし金は目の粗いもの)。
- ビーツを皮をむき千切りにし、2. のフライパンに加える。そこのざく切りにしたトマト、トマトペースト(ケチャップ)を入れ、軽く塩こしょうする。
- ふたをして、10-15分弱火で蒸し焼きにする。
- 1. の肉を取り出し、一口大に切り分け、鍋に戻す。そこに太めの千切りにしたキャベツ、太めの拍子切りにしたジャガイモを入れ、引続き静かに煮る。
- 5. の鍋に4. の野菜を加え、弱火で30分煮る。にんにくをすりおろし鍋に直接加え、軽く煮る。塩こしょう(好みで砂糖)で味を整える。
- ざく切りにしたハーブ類を入れてさっと煮る(もしくは別皿に持って出し、各自で皿に入れてもらう)。
- 皿に盛り、サワークリームとハーブを好みで添える。
注意
- 生ビーツは長く煮込むとどんどん色が赤からオレンジに変化してしまいます。鮮やかな赤を保ちたい場合は、最後にレモン汁か酢を入れます。
バリエーション
- トマトは最後に入れてさっと煮るだけでも構いません。
- 肉は、骨付豚リブにしても良いです。煮る時は牛の時と同じく、水からゆっくりと決して煮立てず、終始静かに。きれいな透き通ったブイヨンが取れれば成功です。
- 肉なしバージョンの場合は、コンソメひとかけ、あるいは『ウェイパー』大さじ1を入れたブイヨンで、残りのプロセスは同じです。
- 日本のサワークリームは製菓用で脂肪分が高く固いので、プレーン(無糖)ヨーグルトと半々にしてよくかき混ぜて下さい。
ブリンチキ
ブリンチキ Блинчики
(おかず系パンケーキ)
材料(4人分)
ブリヌイの生地
- 薄力粉 120g
- 牛乳 250cc
- 卵 1個
- サラダ油 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- 塩 小さじ1/2
- サワークリーム 大さじ3
ブリヌイの中身
- じゃがいも 3〜4個
- きのこ 1パック
- 塩・こしょう
- バター
- 牛乳
つくりかた
- ブリヌイの材料をすべてボールに入れて混ぜ、ダマにならないようによく混ぜる。
- じゃがいもは皮付きのまま水からゆで、ゆであがったら皮を向いて、牛乳を加えてなめらかなマッシュポテトにする。
- フライパンにバターを溶かし、きのこをいためる。2. のマッシュポテトに加える
- フライパンを温め、バター10gを溶かし、キッチンペーパーで拭き取る。
- ブリヌイの生地をおたま1.5杯分をン流し、薄く焼く。ふつふつと穴が空いてきたら、裏に返して焼く。
- 皿にブリヌイをのせ、具をのせて春巻きのように巻く。
- フライパンにバター少量を溶かし、6. のブリヌイを並べる。
- 両面に焦げ目をつけたら皿に盛る。
白いビーフストロガノフ
白いビーフストロガノフ Беф-Строганов
材料(2から3人分)
- 玉ねぎ 大1個
- マッシュルーム 1パック
- 赤パプリカ 1/2個
- 牛肉(もも肉など塊、赤身)300g
- サワークリーム1パック(150-200g)
- 薄力粉 大さじ2
- バター 30g
- 塩こしょう
- お好みで白ワイン、ブランデー
つくりかた
- 厚手の鍋に、スライスにした玉ねぎと5ミリくらいに切ったパプリカをサラダ油でじっくり炒める。
- マッシュルームはスライスにして、バター(分量外)で炒め、しんなりしたら玉ねぎとパプリカの鍋へ移す。
- 牛肉は、繊維を断つように、5センチくらいの細切りにし、塩こしょうしておく。
- フライパンにバター(分量外)を溶かし、肉をさっと炒める。まだ赤みが残っている状態でワインかブランデーをまわしかける。
- 肉を鍋へ移す。そこへバターも入れ、溶けて全体にからんだら、薄力粉を少しずついれ、よく炒める。牛乳または水を少しずついれ、とろみをつける。
- クリーム状になったら、サワークリームを入れ、塩こしょう、好みでトマトペーストやケチャップで味を整える。
- お皿にご飯と盛り付けて出来上がり。
ひとこと
ちなみに、ロシアでは、このご飯はあくまで主食としてでなく、付け合わせとして。
他にポピュラーなのはポテトピューレです。こちらもよくあうのでオススメです!
毛皮のコートを着たにしん
毛皮のコートを着たにしん Селёдка под шубой
つくりかた
ニシンは3枚おろしにしたら塩大さじ1と砂糖小さじ2をまぶし、サラダ油(あればひまわり油)大さじ2を加える。サランラップを表面にかけて冷蔵庫に一晩置く。翌日表裏を返してまた一晩置く。
ニシンを5ミリ角くらいのみじん切りにして、みじん切りの玉葱を散らす。新玉葱なら水にさらさなくてよい。
ゆでたジャガイモの皮をむき、粗いおろし金でおろし、平にならす。軽く塩を振り、マヨネーズをかける。
次にゆで卵を同じおろし金でおろす。塩こしょうをする。
またマヨネーズをかけて、その上に、茹でたビーツをおろす。最後にマヨネーズをかけてできあがり。2-3時間おくと味が馴染む。